第71回全日本体操競技種目別選手権大会(6月24~25日、群馬県)に徳洲会体操クラブの9選手が出場し、武田一志がつり輪で連覇、佐藤巧が跳馬で2度目の優勝を果たした。期待された主将の亀山耕平は、あん馬でまさかの予選落ち。鉄棒に出場した齊藤優佑も離れ技で会場を沸かせたが表彰台を逃した。大会終了後には第47回世界体操競技選手権大会(10月、カナダ・モントリオール)の日本代表候補選手が発表され、徳洲会体操クラブから武田、佐藤、亀山が選出された。9月に都内で開かれる試技会を経て代表選手が正式に決定する。

徳洲会体操クラブの3選手 世界選手権代表候補に選出

表彰台の一番高い場所でメダルを手にする武田(左の写真中央)と佐藤(右の写真中央)

表彰台の一番高い場所でメダルを手にする武田(左の写真中央)と佐藤(右の写真中央)

徳洲会体操クラブから出場したのは亀山、武田、佐藤、齊藤、岡準平、長谷川智将、川本稜馬、山本雅賢、金子健三。このうち、ゆかで佐藤と岡、つり輪で武田と川本、跳馬で佐藤、平行棒で武田、鉄棒で齊藤、長谷川、山本が予選を突破し、6月25日の決勝に進んだ。あん馬の優勝候補として注目されていた亀山、長谷川はいずれも予選で敗退した。亀山は「良い演技をしようと旋回のやり方を変えてしまった。自分を信じきれなかった」と悔やんだ。

会場を沸かせたのは武田のつり輪。予選をトップと僅差の2位で通過し、決勝では、その悔しさを晴らすべく、正確で力強い演技を披露。会場から大きな拍手が寄せられるほど着地も見事に決め、同種目ファイナリストで唯一、15点台をたたき出した。

「つり輪で連覇がかかっていたことや、出身地での開催ということもあり燃えていた」と武田。「着地した瞬間に『よし』という手応えを感じた」と振り返った。平行棒では、うまく演技をまとめたものの7位。

佐藤も跳馬で2本目の着地をピタリと決め、予選6位から逆転優勝。同大会の跳馬では初めて表彰台の中央に立った。「4月から、この間、ベストを尽くすことだけを考えてきた」と白い歯をのぞかせた。ゆかは0.1点差で4位と表彰台を逃した。

日本代表候補選手に選ばれ、記者会見に臨む武田と佐藤。下は会場でインタビューに応じる亀山

日本代表候補選手に選ばれ、記者会見に臨む武田と佐藤。下は会場でインタビューに応じる亀山

齊藤は代表入りを確実にするため、世界最高難度の構成で演技。鉄棒から手を離す技を何度も繰り出し、観客を魅了するが、最後の離れ技で落下。6位に終わった。

長谷川と山本もミスが響き7位と8位。このほか、岡はゆか7位、川本はつり輪6位だった。

大会終了後、会場で日本代表候補選手が発表され、8人中、徳洲会から武田、佐藤、亀山が選出。代表は6枠で、すでに内村耕平選手、白井健三選手が決定しているため、残り4枠を9人で争う。9月2日に都内で行われる試技会を経て、同3日に正式に決定する予定だ。

代表候補に3選手が選ばれているものの、「楽観できる状況ではない」と米田功監督は気を引き締める。「基本的に6種目から4人選ばれるわけですが、金メダルが望める種目が優先されるので、とくに世界のレベルが高いつり輪やあん馬からは選ばれない可能性がある。武田や亀山をはじめ徳洲会にとって安心できる状況ではないので、試技会までにもっと仕上げていきたい」。

徳洲新聞2017年(平成29年)7/17  NO.1091 より