亀山選手 笑顔なき団体銀-世界体操競技選手権大会
個人種目別は連覇ならず
第45回世界体操競技選手権大会が10月3日から10日間、中国・南寧市で開催され、徳洲会体操クラブの亀山耕平が日本代表選手として出場した。
亀山は予選であん馬、つり輪、鉄棒の3種目で演技。つり輪、鉄棒では大きなミスなく終えたも、得意のあん馬で落下。やり直すもバランスを崩すなどして、得点は14.300 止まり。個人種目別あん馬では46位で予選敗退となり、連覇は潰(つい)えた。
しかし、亀山は団体で奮起。予選を2位で通過した日本は、逆転で金メダルを獲得するべく亀山をあん馬のみで登録。個人種目別あん馬の前回王者として、亀山は予選と構成を変えてノーミスで演技し15.300を記録、ポイントゲッターとしての役割を果たした。
日本は各種目で15点台を連発するなど、スタートからトップ。36年ぶりの団体世界一に手が届きかけたが、最終種目の鉄棒で中国に逆転を許し、中国273.369、日本273.269とわずか0.1差で涙を飲んだ。
表彰式で銀メダルを手にしても、亀山を含め日本選手に笑顔はなかった。
大会後、亀山は「団体では自分の役割を果たせましたが、実力を完全に発揮できたわけではありません。だから2位だったと思っています」と唇をかんだ。個人種目別については、「連覇のプレッシャーはまったくありませんでした。予選から実力を発揮できる練習やメンタルづくりが必要」と悔しさをにじませ、「もっと力を付けなければと感じた、次につながる大会でした」と総括した。
徳洲新聞2014年(平成26年)11/10 NO.954 より