全日本体操種目別選手権
亀山0.1差で陥落
徳洲会体操クラブは第69回全日本体操種目別選手権(6月20~21日、東京)に出場した。全6種目のうち、ゆかを除く5種目で表彰台に上がる結果を収めたものの、春の全日本、NHK杯での成績が響き、大会終了後に発表された世界選手権(10月、イギリス)の日本代表選手はゼロ。クラブ創設以来、常に代表選手を輩出してきただけに、米田功監督は「由々しき事態」と、険しい表情を浮かべ「選手一人ひとりが何かを感じて変わってほしい」と悲壮感を露わにした。
最も代表選手に近かった亀山耕平は、あん馬1本に絞って出場。15.550の高得点をたたき出したが、逆転負けを喫した。その差はわずか0.1。亀山は「代表選手にはない長い準備期間をもらったと考え、濃い準備、濃い内容の試合をして、来年のリオ五輪を目指したい」と前を向いた。
明るい材料もある。主将の田中和仁が平行棒で優勝。肩のけがからの完全復活を印象づけた。2年ぶりに同大会に出場した田中は「雰囲気に慣れず緊張感で吐きそうでした。肩の痛みもありませんし、まだまだ調子を上げられると思います」と白い歯をのぞかせた。
このほか、鉄棒で齊藤優佑が優勝、跳馬で佐藤巧、つり輪で武田一志がそれぞれ3位となり、メダルを獲得した。
徳洲新聞2015年(平成27年)7/13 NO.988 より