佐藤巧選手が跳馬で優勝!団体総合は3位に食い込む
全日本体操競技団体・種目別選手権大会
徳洲会体操クラブは11月2日から3日間、第66回全日本体操競技団体・種目別選手権大会に出場した。個人種目別では佐藤巧選手が跳馬で1位、齊藤優佑選手が跳馬と鉄棒で3位、桑原俊選手が平行棒で3位と、それぞれ表彰台に上がった。男子団体総合も3位に食い込んだ。
個人種目別では、佐藤選手が跳馬で大技の「ドラグレスク」を決め、1本目16・450、2本目15・800の高得点をマーク。2位に0・15点差をつけて優勝した。
齊藤選手は、跳馬で1本目に得意の大技「ヨー2」を決め16・550を叩き出したものの、2本目の着地が乱れ減点となり3位。鉄棒では、安定した演技で3位となった。
桑原選手は平行棒で着地が乱れたものの大きなミスがなく3位に入った。
団体総合では、序盤でミスを連発し、一時は出場12チーム中11位と低迷。しかし、続く跳馬で佐藤選手が得意のドラグレスク、齊藤選手もヨー2などの大技を決め、一気に6位に上昇。その後の平行棒、鉄棒で田中和仁選手が連続技を見事に決め猛追、表彰台をものにした。
立花泰則監督は、「団体戦は後半で何とか盛り返し、個人戦では佐藤が練習どおりの演技で全日本のタイトルを獲得。齊藤とベテランの桑原も持ち味を発揮したと思います」と総括した。
また、大会終了後には今季で現役を引退する選手のセレモニーが行われ、徳洲会体操クラブからはアテネ五輪の金メダリスト・水鳥寿思選手と北京五輪の銀メダリスト・中瀬卓也選手が挨拶。ファンや関係者へ謝意を表すとともに、今後も体操の普及・発展に貢献していくことを誓った。
田中選手は鎌倉市市民栄誉表彰拝受
田中選手は、ロンドン五輪で銀メダルを獲得した功績を称えられ、神奈川県鎌倉市から市民栄誉表彰を受けた。同表彰は本年度に創設されたため、田中選手が第1号。
11月3日の表彰式には、田中選手が全日本体操競技団体・種目別選手権大会出場中のため、麻智子夫人が代理で出席。「主人の励みになりますし、私も陰でしか支えられませんでしたが、頑張ってきてよかったと思います」と目を細めた。
徳洲新聞2012年(平成24年)11/26 NO.853 より