杉野&岡PARIS2024金メダル祝勝会

参加者1000人が両選手の快挙をたたえ喝采

徳洲会グループは10月8日、都内で「杉野正尭選手・岡慎之助選手 パリオリンピック金メダル祝勝会」を開催した。徳洲会体操クラブの杉野主将と岡選手は、パリ五輪に体操男子の日本代表として出場し、団体総合で金メダル。岡は個人総合と種目別鉄棒でも金メダル、種目別平行棒で銅メダルを獲得。同クラブや徳洲会グループの関係者ら約1,000人が集まり、両選手を盛大に祝福した。五輪の体操男子で日本が団体で金メダルを獲得するのは2大会ぶり、団体・個人・種目別を同一大会で制するのは52年ぶり、ひとりの選手が4個のメダルを獲得するのは1984年のロサンゼルス大会以来40年ぶりの快挙だ。

「私たちに希望と感動を与えてくれました」と安富祖・最高顧問

関係者ら1,000人の出席者が集まり、杉野と岡の金メダル獲得を祝福する声であふれる会場

祝勝会は両選手の入場で開幕。両選手が壇上に向かうと、会場から盛大な拍手が送られた。続いて、安富祖久明・医療法人徳洲会(医徳)最高顧問、三角和雄・専務理事(千葉西総合病院院長)、小林修三・専務理事(湘南鎌倉総合病院院長)が、新宅裕也ヘッドコーチ、杉野、岡に、それぞれ花束を贈呈した。

花束を手に杉野は、「金メダルを獲得した時は、今まで頑張ってきて良かったと、心から思える瞬間でした。つねにサポートしてくださった皆さまのおかげで、楽しくあきらめずに体操を続けることができました。ロス五輪では団体だけでなく、個人でのメダル獲得も目指します」と決意表明。

岡は「五輪の代表選考会の頃には、すでに金メダルを取ることをイメージしながら練習してきました。代表選考会では緊張してしまいミスも多かったのですが、五輪では3冠を取れたことをうれしく思います。次の五輪で連覇できるように頑張ります」と笑顔を見せた。

「ロス五輪では個人でのメダル獲得も目指します」と杉野

「次の五輪で連覇できるように頑張ります」と岡

新宅ヘッドコーチは「これからの選手の結果と活動が、今回の金メダルをさらに輝かせていくのだと思います。4年後には、この場に立つ選手が増えるように選手・スタッフ一同努力していきます」と誓った。

次に、安富祖・最高顧問が挨拶に立ち、「選手たちの挑戦は、競技の枠を超え、私たちに希望と感動を与えてくれました。11月には日本最大級の男子体操専用体育館『徳洲会ジムナスティクスアリーナ』がオープンします。ともにすばらしい未来を築いていきましょう」とエール。

主賓挨拶では、松尾崇・鎌倉市長が「徳洲会体操クラブが鎌倉を拠点に活動していることはありがたく、本日も鎌倉の子どもたちが大勢参加して、貴重な経験ができました」と謝辞。藤田直志・日本体操協会会長は「選手が純粋な目標に向かって誰よりも努力したこと、チームを思いやり相手選手を思いながら競技したことが運さえも引き寄せ、大きな成果につながったのだと思います」と振り返った。

乾杯の音頭は福島安義・医徳最高顧問が取った。

「これからの選手の結果と活動が大切」と新宅ヘッドコーチ

「鎌倉の子どもたちにも貴重な経験に」と松尾市長

「選手は純粋な目標に向かって誰よりも努力」と藤田会長

福島・最高顧問が乾杯の音頭

世界を牽引するクラブに

杉野は努力を積み重ねられる選手」と村田コーチ(右)

歓談中に、杉野と岡のパリ五輪までの道のりを紹介する動画を鑑賞。その後、杉野を大学時代から指導した村田憲亮・大阪体育大学体操競技部強化コーチ、岡のジュニア時代の恩師である三宅裕二おかやまジュニア体操スクール代表が会場に駆け付けた。

村田コーチは「杉野は努力を積み重ねられる選手。それを見た他の選手も彼に続き、チーム全体が強くなる様子を見てきました。五輪の活躍は本当にうれしいです」と喜んだ。

「細かい部分にこだわった練習を重ねました」と三宅代表(右)

三宅代表は、岡を自動車のカスタム(特注)に見立てた指導法を披露。「カスタムパーツを組み合わせるように、細かい部分にこだわった練習を重ねました。試合に出るたびに強くなり、ついに金メダルを獲得した慎之助が誇らしいです」と感極まっていた。

両選手との記念撮影などが当たるプレゼント抽選会後、徳洲会体操クラブで選手やコーチとして活躍したOBを紹介。
田中光・日本体操協会女子強化本部長、米田功・徳洲会体操クラブ監督、田中和仁・田中体操クラブ代表、亀山耕平タートルパートナーズ代表が登壇、選手たちへの期待をメッセージに込めた。
次に米田監督が徳洲会体操クラブの選手やコーチ、体操教室の職員と壇上で、謝意を表した。

壇上に徳洲会体操クラブの監督、選手、コーチ、体操教室の職員らが集合

「多くの人にかかわっていただいた結果が花開きました」と米田監督

「2004年にアテネ五輪で選手として出場し、金メダルを獲得した際も、盛大なパーティーを開いていただいたことを思い出しました」と切り出し、「13年に監督に就任し、16年のリオ五輪には代表を送り込めませんでしたが、徳洲会の職員の方々からは『自分たちにできることは何かありますか』と、つねに気遣う声をかけていただきました。
多くの人にかかわっていただいた結果が今、花開きました。28年のロス五輪、32年のブリスベン五輪に向け、世界を牽引する体操クラブとなれるよう選手一同励んでいきます」と宣誓。また、徳洲会ジムナスティクスアリーナの概要も紹介した。

「4年後も同じように皆さんと集まれることを期待」と福田・副理事長

最後に、福田貢・医徳副理事長(八尾徳洲会総合病院総長)が「私たちの仲間は北海道から沖縄まで医療の現場で頑張っています。現場で働くスタッフは、今日のようなお祝い事に勇気をもらっています。また4年後も同じように、皆さんと集まれることを期待しています」と締めくくり、閉会した。

会場の出入り口付近には、両選手の等身大パネルや体操クラブの選手紹介パネル、金メダル展示コーナーも設置、多くの出席者が見入っていた。

金メダルの展示コーナー

体操クラブの選手たちの活躍をパネル展示

氷彫刻と等身大パネルは絶好のフォトスポットに